車のブレーキは車の生動に欠かすことができない部品の1つです。
「ブレーキの役割は、車の減速したり、静止するためのもの」
当たり前のことなんですが、とても大切なことです。
ブレーキの部品の中でも消耗品にあたるのが、ブレーキパッドです。
今回はこんなブレーキパッドの交換についてマツダのプレマシーで紹介していきたいと思います。
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ブレーキパッドの交換手順
約7割くらいの車は、前輪ブレーキがディスクブレーキ、後輪ブレーキがドラムブレーキです。
現行のマツダのプレマシーは前後ディスクブレーキです。
特に前のディスクブレーキのブレーキパッドは消耗品としてよく交換される部品の1つなんですね。
マツダのプレマシーのブレーキパッドの交換について紹介していきたいと思います。
タイヤを外す
前輪ブレーキのブレーキパッドの交換にはまず、タイヤを外さなくてはブレーキ部分が見えません。
車をジャッキアップしてタイヤを外していきます。
キャリパーを外す
一般的な車のディスクブレーキはキャリパー部分とディスク部分の2つの大きな部分から成り立っています。
ディスクの部分はタイヤの動きと同じように回転していて、デスクの動きはタイヤに伝わります。
キャリパーはブレーキを踏んだときの油圧の力をブレーキに伝え、ブレーキパッドを押し出す役割です。
押し出されたブレーキパッドとディスクの間で摩擦が起こり、ディスクの回転を止める力が働き、タイヤの回転が止まるという仕組みす。
ブレーキパッドはデスクとキャリパーのちょうど間にあるのでキャリパーを外すことで、ブレーキパッドを取り外すことができます。
キャリパーをを外すには、表に見えるピンとキャリパーを止めているボルトを取れば外すことができます。
ピンを取り外すのは、固いマイナスドライバーでこじれば簡単に取り外すことができますね。
ボルトの取り外しは、キャリパーの裏側の黒いカバーを取り外すとボルトが見えるので取り外しましょう。
ボルトを取り外すときは、7mmの6角レンチえOKです。
ブレーキパッドを外す
キャリパーが外れればブレーキパッドは丸見えになっています。
ここまでくれば外すのは簡単!
ブレーキパッドは片輪に2枚ついていますが、1枚はディスクのほうに残っています。
こちらは手で簡単に外すことができますね。
キャリパーについているブレーキパッドはマイナスドライバーでこじれば取り外すことができます。
ブレーキ周りの掃除
古くなったブレーキパッドを取り外すことができれば、ブレーキ周りを掃除しておきましょう。
ホコリや油汚れはブレーキには厳禁です。
ブレーキキャリパーを外したら、ついでに掃除をするようにしましょう。
グリスやオイルなどの油はがつかないように、新しいウエスでブレーキダストや汚れをふき取りましょう。
エアーでゴミやホコリを飛ばし、ブレーキクリーナーで汚れをふき取りとよりいいですね。
キャリパーのピストンを縮める
古くなったブレーキパッドの分だけピストンは飛び出している状態です。
新しいブレーキパッドが入るようにキャリパーのピストンを縮めないといけません。
キャリパーのピストンを縮めるには専用工具が必要です。
ディスクブレーキピストンスプレッダーという工具を使ってキャリパーのピストンを縮めまて行きます。
キャリパーのピストンを縮めるときに注意することがあります。
エンジンルーム側のマスターシリンダーのブレーキオイルがこぼれないようにしなくてはいけません。
キャリパーのピストンとマスターシリンダーは連動しています。
キャリパーを縮めるときはマスターシリンダーの油面を確認しながら縮めるようにしてくださいね。
ブレーキパッドの準備
取り外したブレーキパッドと新しいブレーキパッドが同じものか確認します。
大きさ、形、厚さなど照らし合わせます。
新しいブレーキパッドの確認が取れれば、ブレーキパッドの角を削る作業に入ります。
新しいままのブレーキパッドを取り付けても問題はないのですが、ブレーキの異音の原因になってしますことがあります。
新しい車でもブレーキを踏むと
「キーーーーッ」となるのはブレーキパッドの角が立ってディスクに過剰にこすれてしまっているためです。
ブレーキパッドの角はサウンドペーパーかヤスリで削りましょう。
あくまで、角を落と程度です。
2,3mm丸みが出れば大丈夫ですね。
ブレーキパッドの角が削れれば、ブレーキグリスを塗っていきます。
ブレーキパッドの背中側、キャリパーと接している部分にブレーキグリスを薄く塗ります。
ブレーキグリスも異音を防ぐ役割です。
ディスクとの接地面にはブレーキグリスがつかないように注意が必要です。
ブレーキパッドの取り付け・キャリパーの取り付け
キャリパーのピストンを縮めて、ブレーキパッドの準備ができれば取り付けていくだけです。
ブレーキパッドのを取り付けてるときはブレーキグリスがブレーキパッドの内側とディスクにつかないように注意してください。
ブレーキパッドの取り付けが終わればキャリパーを取り付けていきます。
ボルトを取り付け、ピンを差し込めば終了です。
締め忘れがないか確認した後、ディスクを回してみて問題なければOKです。
タイヤを取り付けてブレーキを数回踏む
タイヤを取り付けて、最後に必ずしなくてはいけないことがあります。
エンジンをかける前にブレーキが硬くなるまで数回踏むことです。
このブレーキを踏む作業は必ずしなくてはいけません。
この作業をしていないとブレーキが利かない状態でとても危険!!
ブレーキパッドを交換したままだと、キャリパーのピストンが縮んだままの状態なんですね。
エンジンをかける前にブレーキを数回踏むことで余計に縮んだキャリパーのピストンを
正常な位置にもどすことができます。
数回ブレーキを踏んで、ブレーキペダルに硬さが出れば大丈夫ですね。
最後にタイヤのナットもしっかりとトルクレンチで規定トルク値で締め付けしましょう。
ブレーキパッドの交換基準
ブレーキパッドの交換基準の推奨は
「ブレーキパッドの交換は5mm以下、走行距離で25000kmごとに点検」です。
ブレーキパッドは消耗品の1つです。
しかし、エンジンオイルやワイパーゴムのように走行距離と関係なく劣化するような部品ではありません。
あくまで、走行距離や走行状態に応じて消耗していく部品です。
よく、5000kmで1mmブレーキパッドが減ると言われていますよね。
しかし、ブレーキをよく踏む街乗りが多い車と高速道路をよく使うような車ではブレーキパッドの減り方は全く違ってきます。
街乗りなんかでよくブレーキを踏むことが多い車はブレーキパッドの減りが早いのもの当然です。
ブレーキを踏む回数が多い車ほど、ブレーキパッドの消耗も早くなります。
車検の時なんかにブレーキパッドの交換を進められることがあると思いますが、乗り方次第では廃車まで交換することがない車もたくさんあります。
交換をすすめられたときは、ブレーキパッドの厚みを確認してみて下さい。
厚みが5mm以下になっているなら交換してもいいですね。
ほとんどの車のブレーキパッドは新品のもので厚さ10mmです。
次回の点検や車検までの時期の走行距離と相談して交換するのもいいですね。
ただ、交換が遅れてしまうとブレーキパッドの交換だけでなく、ディスクの交換も必要になってしまうこともあるので早めに交換するのも大切です。
ブレーキパッドの交換は5mm以下、走行距離で25000kmごとに点検すれば大丈夫でしょう。
ブレーキパッド純正部品と社外品部品の良し悪し
ブレーキパッドには純正部品と社外品部品があります。
一概に純正部品だから優れている、社外品部品だから質が悪いというものではありません。
純正部品は一般的に社外品部品に比べて値段が高くなっています。
社外品部品で安い物であれば純正部品の1/3程度の値段のものもありますね。
しかし、中には純正部品よりも高い社外品のブレーキパッドもあります。
値段が安いイメージから社外品部品の質が悪くなってるように思われがちですが、乗り方に合わせてブレーキパッドを選ぶのが一番ですね。
自分の車の走行状況に応じたブレーキパッドを選ぶには、交換する整備工場のスタッフに相談してみるのもいいですね。
街乗り程度であれば、純正部品でも社外品部品どちらでも問題はないので値段で決めてみるのもいいでしょう。
高速走行が多いのであれば、もしもの時にしっかりとブレーキが利くように少し値が張ったものを選ぶのも1つの選択です。
純正部品よりも制動に優れた社外品部品のブレーキパッドもたくさんあるので、走行状況にあったブレーキパッド選ぶようにするのが大切です。
ブレーキパッドの値段・工賃
ブレーキパッドの交換は分解整備という項目にあたります。
自分の所有している車であれば自身でブレーキの分解整備をしても問題ではありません。
(所有者が他人の車は整備工場での作業が必要です。)
ブレーキパッドの値段と交換工賃について紹介していきたいと思います。
マツダのプレマシーのブレーキパッド値段
・純正部品の場合 10000円前後。
・社外品部品の場合 5000~25000円前後。
マツダのプレマシーは乗用車の中でも他の車種に比べてブレーキパッド値段は少し高くなっています。
また、社外品部品のブレーキパッドの値段は安い物から高いものまで結構たくさんの種類があります。
マツダのプレマシーのブレーキパッド交換工賃
マツダのプレマシーはブレーキパッドの値段は他の車種に比べて少し高くなっていますが、交換工賃は他の車種と同じ扱いになっている整備工場やカーショップが多くありますね。
ブレーキパッドの交換工賃は7000~10000円が相場となっているようです。
ブレーキパッドと交換工賃を合わせると結構な値段ですね。
車検と合わせて交換することで、交換工賃の割引などのサービスをしてくれるところもあるので相談してみてはいかがでしょうか?
まとめ
マツダのプレマシーのブレーキパッドの交換について紹介していきましたがいかがだったでしょうか。
一昔前の時代は自分のガレージでブレーキパッド交換をしているなんてことが当たり前だったみたいなんですよ。
車が止まるために大切な部品ですが、仕組みを理解して交換手順を守れば意外と簡単に交換することもできます。
安全第一ですが、自分で部品を購入することができれば、交換費用も安く済ませることができるので挑戦してみるのもありですね!